• ご利用案内
  • 当店について
  • 仏像の選び方
  • よくある質問
  • お客様の声
仏像の見方
first「仏像の立ち方・座り方」の見方

仏像を目にすると色々なお姿をされていますが、そのお姿を大別して座像と立像に分けることができます。そしてさまざまな座り姿や立ち姿をしています。そのお姿にはどのような違いや意味があるのでしょうか。


仏像の見方
立像

仏像の立ち姿の起源は、お釈迦様が説法に赴くお姿であります。その立ち姿も違いがあります。直立像(ちょくりつぞう)は両足をそろえて直立する姿勢です。侍立像(じりゅうぞう)は三尊形式で、脇侍像が前かがみに膝を少し屈する像をいいます。蹶起像(けっきぞう)は片足を上げ、もう片足だけで立ちます。金剛童子像や蔵王権現像が有名です。


座像

仏像ときくと、その思い浮かべるイメージとしては座っているお姿(座像)ではないでしょうか。それだけ座像のお姿の仏像は多いです。 結跏趺坐(けっかふざ)は座禅を組むときの座り方で、如来像で多く見られ、両腿それぞれに逆側の足の甲をのせてあぐらをかきます。右足が上になるのを吉祥座、逆を降魔座といいます。半跏趺坐(はんかふざ)はあぐらをかき、右足の甲をのせた形です。座禅会などで初心者にこの座り方がすすめられます。菩薩坐像に多く見られます。


輪王座(りんのうざ)は右足を立膝にして、左足の裏に右足をのせます。如意輪観音の座法として有名です。
半跏踏み下げ像は台座に座って右足を下ろし、右足の甲を左足の腿にのせた形です。弥勒菩薩の座法として有名で、如意輪観音にも見られます。この座法で右手を頬に当て、思いに耽っているような像を半跏思惟像(はんかしゆいぞう)といいます。


このように仏像の種類によっても様々な立ち方や座り方がありそれぞれの働きによっても違いがあります。

second2. 「仏像の光背(こうはい)」の見方

仏像を見てみると背中に何か背負っているのを見ることがあります。放射状のものや丸いものなどさまざまな形があります。これらは一体何を表しているのでしょうか。

これらは光背(こうはい)と呼ばれ、仏の身体から発する光明を表したものです。仏像の後ろに取り付けられていて、後光が指すという言葉の元になっています。
人間を超越した如来の外見的特徴を三十二相(さんじゅうにそう)といいますが、その中に丈光相(じょうこうそう)というのがあります。身体から四方各一丈の光明を放っていて、これを彫刻や絵画で表したものが光背(こうはい)であります。そのデザインはさまざまで種類も多くありますが、大きく分けて仏像の頭部から光が出ているように見せる頭光(ずこう)と体全体から光が出ているように見せる挙身光(きょしんこう)に分けることが出来ます。

頭光(ずこう)の光背(こうはい)の中で一番ベーシックなものは円光背(えんこうはい)、輪光背(りんこうはい)で円形の光をあらわし、明王や天部の像にも例が多く、菩薩では地蔵菩薩によく見られます。
挙身光(きょしんこう)の光背(こうはい)の中で代表的なものは舟形光背(ふながたこうはい)で舟の形に似るためにこう呼ばれます。如来像や菩薩像に見られます。

third3. 「仏像の台座」の見方

仏像は立っていても座っていてもその多くは台座の上にのっていて、その台座もさまざまな種類があります。蓮の上にのっていたり岩のような座の上にのっていたり動物の上にのっていたりします。これはどういう意味があるのでしょうか。


仏像の台座の中で蓮華座(れんげざ)は如来像や菩薩像、明王像のいずれにも見られる最もポピュラーな台座です。蓮華は寺院の飾りつけや仏像の台座などあらゆる場所に用いられます。その理由としては蓮華は泥の中で育っても美しい花を咲かせることから、煩悩から解脱して涅槃の清浄の境地を目指すその趣旨に合致しているからです。


このほかに蓮の葉をかたどった荷葉座(かようざ)や踏み割り蓮華座があります。踏み割り蓮華というのは左右の足がそれぞれ小さな蓮華座に別々にのっている形です。密教行者は道場に赴くときに歩々の足の下にこのような蓮華座をイメージをしながら進みます。金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)や軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)の座として有名です。
菩薩像や明王像、天部像の中には、牛や鳥などの動物を台座にしているものがあります。


獅子座

獅子(らいおん)は百獣の王といわれるように、その吠え声(獅子吼)は遠くまで響くので釈迦如来の説法に例えられました。文殊菩薩の座として有名です。


象座

象の大きさと力の強さを象徴します。帝釈天や普賢菩薩の座として有名です。


水牛座

大威徳明王(だいいとくみょうおう)と閻魔天(えんま)が乗ります。チベットでは水牛の頭のヤマ(閻魔天)が人々を襲い、食い殺していたのを大威徳明王(だいいとくみょうおう)が退治して降伏させたことから、水牛(閻魔天)を押さえつけて乗っています。チベットでは大威徳明王(だいいとくみょうおう)はヤマーンタカといいますが、ヤマ=閻魔天をアンタカ=征服するという意味からヤマーンタカと呼ばれるそうです。

summary「仏像の見方」まとめ

このように仏像はさまざまな座の上にのっており、仏像の種類によっても違いがあります。


まず仏像が立像なのか座像なのか、光背(こうはい)があればそれはどのようなものか、どんな座にのっているかなどがわかるとより一層仏像の意味や理解が深まるのではないかと思います。

このエントリーをはてなブックマークに追加
list of goods当店の仏像一覧

釈迦如来

釈迦如来

仏教の開祖であり、仏様として唯一実在した人物。様々な教えが実践されているが、その全ての中でお釈迦様が信仰されている。

阿弥陀如来(アミターバ・アミターユス)

阿弥陀如来(アミターバ・アミターユス)

西方の極楽浄土の教主で、密教においては五仏の一尊に数えられる。極楽往生・福徳長寿のご利益があるとされる。

薬師如来(薬師瑠璃光如来)

薬師如来(薬師瑠璃光如来)

薬師如来は古来より病気平癒を主として、現世利益を司る仏様であることから、日本では「お薬師様」として広く親しまれています。

ヴァジュラサットヴァ(金剛薩た)

ヴァジュラサットヴァ(金剛薩た)

菩薩の代表格で、金剛(ダイヤモンド)のように堅固な菩提心を持つと称される。密教の付法相承の第二祖である。

持金剛

持金剛

後期密教では大日如来に代わって金剛薩たが五仏より上位に置かれる持金剛へと発展し、最高の尊格となりました。

文殊菩薩(マンジュシュリー)

文殊菩薩(マンジュシュリー)

仏様の知恵を司る菩薩で、卯年の守り本尊である。知性向上、学業成就などのご利益があるとされる。

観音菩薩(観世音菩薩・観自在菩薩)

観音菩薩(観世音菩薩・観自在菩薩)

慈悲を象徴する菩薩で、衆生を救済するために、様々なお姿に変化する。世界中で人気がある仏様である。

多羅菩薩(ターラ)

多羅菩薩(ターラ)

観音菩薩が衆生を救い尽くせないことのために流した涙から生まれたとされる仏様。チベット仏教圏内では圧倒的な人気があります。

弥勒菩薩(マイトレーヤ)

弥勒菩薩(マイトレーヤ)

弥勒菩薩は未来仏といって、今は私たちの世界にはいないが将来必ず出現する、未来の仏様として厚い信仰を集めています。

不動明王(不動尊・お不動さん)

不動明王(不動尊・お不動さん)

大日如来の化身であり、五大明王の中心尊である。お不動さんの名で親しまれ、根強い信仰がある。

毘沙門天(多聞天)

毘沙門天(多聞天)

四天王の一尊で仏法を守り、独尊として信仰されている。七福神のひとつに数えられ、商売繁盛などのご利益があるとされる。

聖天(歓喜天)

聖天(歓喜天)

多くは象頭人身の姿で表され、除災招福や子授けのご利益があるとされる。聖天さんと呼ばれ厚い信仰を集めている。

インドラ(帝釈天)

インドラ(帝釈天)

帝釈天はバラモン教の神が仏教に取り入れられ、護法神となったものです。初期では梵天と帝釈天は仏教を護る神されてきました。

大黒天(マハーカーラ)

大黒天(マハーカーラ)

元々は破壊の神でしたが、仏教に取り入れられた後、日本では七福神の一尊として加えられ、人気のある福の神となりました。

ミラレパ

ミラレパ

ヨーガ行者・詩人としての名声が高く、現在でも「ミラレパ伝」「十万歌謡」は多くのチベット人に愛読されています。

パドマサンバヴァ(グルリンポチェ)

パドマサンバヴァ(グルリンポチェ)

八世紀に活躍したインドの在家密教行者で、チベットに密教を伝来させた偉大な行者で、今でも厚い信仰を集めています。

せん仏(ツァツァ)

せん仏(ツァツァ)

小さな仏像や塔を掘り込んだ木型や鋳型に粘土を押し入れ、それを天日干しをして乾燥させたものです。

 

商品に関するお問い合わせ


Top