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仏像の種類と階級
firstはじめに

仏像は種類が多く、様々なお姿をされているので、一見すると何の仏像かなかなかわかりません。穏やかなお顔をされた仏像や怒ったような怖いお顔をされた仏像もおられます。その仏像が何の仏像か、どういった種類の仏像なのかが分かればより一層、仏像や仏教に対しての理解が深まります。仏像はある一定の基準によって造られておりますので、ポイントを押さえれば判別が可能であります。
そもそも仏陀の像といえば本来仏教の創始者である釈迦の像に限られていましたが、過去仏(かこぶつ)といってお釈迦様以前にもおられたであろう偉大な仏陀や、大乗仏教が起こり、過去・現在・未来それぞれの時空で衆生を救済する仏も生み出されました。
こうして阿弥陀如来、薬師如来、弥勒菩薩、観音菩薩など多くの仏が生み出され、その像を作って礼拝するようになっていきました。そして平安時代初めに密教が曼荼羅と共に伝来すると、大日如来を代表とする密教の尊像も加わり膨大な数になりました。
それを分類するために、仏像は大きく分けて「如来」「菩薩」「明王」「天」という「四大種別」と「羅漢(仏弟子と高僧)」に分けられるようになりました。
それぞれ順を追って説明したいと思います。

1. 四大種別「如来」について

如来とは悟りの世界から去来して法を説くところから名付けられ、修行を完成した人の尊称であります。当初は仏陀の像といえば仏教の創始者である釈迦の像に限られていましたが、狭義には釈迦如来をはじめとする仏陀(如来)をいいます。
その姿のもとになったのは、お釈迦様が出家された時のお姿で、王族の生活を捨て、髪を短く切り落としたお姿であります。如来の中でも、例えば大日如来に関しては、日本では菩薩のようなお姿で表されます。しかし海外では如来のお姿で表されることもあり、一概には言えません。
釈迦如来や薬師如来・阿弥陀如来などや密教の五仏(大日如来・阿閦如来・宝生如来・阿弥陀如来・不空成就如来)がおられます。

2. 四大種別「菩薩」について

菩薩とは菩提薩埵(ぼだいさった)を略した語で、直訳して悟りを求めて精進努力するものという意味で、悟りを開いた仏と人間の間の身近な存在として広く信仰されます。悟りを求めながら衆生(生きとし生ける物すべて)を救済する誓いを持ち、世俗の中で修行する者と解釈さています。
お姿は釈迦如来の出家前の王族時代の姿がもとになっていて、宝冠や胸飾り・瓔珞(ようらく)・釧(せん)などで装飾します。菩薩の中でも地蔵菩薩は僧形であります。(インドでは菩薩形)また慈悲を象徴する観音菩薩も「馬頭観音」は忿怒のお姿であります。
主尊として表現されるばかりでなく、如来の脇侍(わきじ)として三尊形式(さんぞんけいしき)など左右に侍する場合もあります。
菩薩の中で特に多いのは観音菩薩で、様々なお姿の観音菩薩がおられます。釈迦如来の脇侍として普賢菩薩(ふげんぼさつ)・文殊菩薩や薬師如来の脇侍として日光(にっこう)・月光菩薩(がっこうぼさつ)、阿弥陀如来の脇侍として観音・勢至菩薩など一般によく知られた菩薩です。

3. 四大種別「明王」について

明とは智慧をつかさどる光明のことで、密教においては明または咒(しゅ)の王で、インドの古い言葉を使った短い真言の法力、威力を姿に表した尊像であります。
お姿は非常に恐ろしい容姿をしており、表情は忿怒の相を示し、身色は青黒く手に剣など武器を持つ姿が多いです。明王の中でも孔雀明王は穏やかなお姿をしています。
不動明王を中心とした五大明王や愛染明王・太元師明王・孔雀明王などがおられます。

4. 四大種別「天」について

天の尊格は如来・菩薩・明王とはちがった位置づけをされていて、インド古来から信じられた神々が仏教に取り入れられ、護法のための方位神としてや、人間の生活に多くの幸福をもたらす現世利益の神として信仰されます。梵釈四天王(梵天・帝釈天・持国天・増長天・広目天・多聞天)や日天(にってん)・月天(がってん)地天(ちてん)・風天(ふうてん)・水天(すいてん)・火天(かてん)など天然現象を含んで十二天の組み合わせもあります。
お姿は様々あり、菩薩のようなお姿から武人形のような姿まで多岐にわたります。
弁才天(べんざいてん)・毘沙門天(びしゃもんてん)・聖天(しょうてん)・大黒天(だいこくてん)などは庶民信仰の対象として現在に至るまで身近なほとけになっています。

difference in the appearances四種類の仏像(四大種別)の見た目の違い

如来像は、服装が最も地味で装飾品を何も身につけず一枚の布を巻き付けているだけです。菩薩像は、如来とは逆に成道以前(悟りを開く前)がモデルとなっているので比較的派手なスタイルに造られていることが多いです。明王像は、服装と装飾品は菩薩像と同じですが、怒った表情をした像が多く、手には武器を持っています。天部の像は上記のいずれにも当てはまらないお姿です。

summary「仏像の種類と階級」まとめ

色々な尊格がおられ、その国によってもお姿や分類方法に違いがありますが、如来が仏様の中で、一番位が高いからと言って、如来だけ拝めばよいというわけではありません。例えば不動明王は、大日如来の化身といわれており、仏法に従わない者を、無理やりにでも導いて救済するためにともいわれ、あえて非常に怖い顔をされています。
それぞれの尊格はそれぞれの役割があり、また化身になって教化するといった場合もあります。そして我々を含む衆生(生きとし生ける物)を救済する存在であるということに変わりありません。
こうした理由からも仏像は非常に奥深いといえるでしょう。

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杉山 学

こんにちは。仏教アートギャラリー多羅堂の杉山です。
大阪市西区新町で仏像専門店を営んでおります。多羅堂は仏像の専門知識を持ち、僧侶の僧籍を持った私が運営する、仏教美術の専門店です。仏像は色んな種類や材質の違いがあり、選び方が難しく、また価格帯も様々です。
多羅堂では専門店ならではのわかりやすい説明、電話相談など、日本一安心できるお店を目指し日々精進しています。

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