ティンシャ(チベタンシンバル)とは鈸(はち)を小型にした金属性音響楽器で、中央の紐で連なっています。
仏教の儀式で、難陀龍王(なんだりゅうおう)に対する読経の伴奏として用いられるものです。龍王は日本においても善女龍王(ぜんにょりゅうおう)として古くから雨乞いの神として祀られます。仏陀や護法神に妙音を捧げる時に打ち合わせて鳴らす楽器です。餓鬼やさまよえる死者の霊に供物を与えるときに招集合図に鳴らします。
現在でもヨガや瞑想の時の精神集中のために広く用いられます。
横合わせ打ちするものではなく、両方の縁を縦横にチンチンと打ち鳴らします。一方を床と平行にして、もう片側はそれに対して直角に当て、打ち鳴らします。美しい波動音が部屋中に響き渡ります。
ストレス社会において、ティンシャを鳴らした時の波動音は人を癒し、リラックスさせます。あまり鳴らし方にはとらわれず、思い思いの鳴らし方で楽しんでいただければと思います。音を鳴らしてから、その音が消えいく時の静寂はなんとも言えず魅力的です。瞑想やヨガなどをする際にご使用頂いても良いかもしれません。