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仏像はなぜ笑顔なの?
仏像はなぜ笑顔なの?

仏像の表情は手の印相(いんそう)と同じく、その鑑賞をする上で非常に重要なポイントとなります。せっかくお体が良く彫られて(造られて)いても肝心のお顔の出来が良くないとしまらない作品となってしまいます。
そして仏像の表情を見てみると様々な表情をしています。怒っている表情や、うっすらと微笑を浮かべている像など様々です。たくさんの方が興福寺の阿修羅像のなんともいえない表情に魅了されました。また中宮寺の伝如意輪観音の微笑には引き込まれています。
仏像はどのような表情をしているのか、探ってみたいと思います。

【人気】笑顔の仏像 1. 興福寺の阿修羅像

多くの方がこの像に心を鷲づかみにされている素晴らしい象です。阿修羅とはインドラと戦いを続ける悪神でありましたが、仏教に取り入れられてからは、お釈迦様の眷属となりました。
この像は三面六臂(みっつの顔と6本の手)のお姿で、細長い手に髻(もとどり)は1つです。少年のお顔をしています。しかし天真爛漫な無垢の表情ではなく、何か憂いを帯びた表情をしています。左右両脇のお顔は正面のお顔より若く、それぞれのお顔から違った印象を受けるのも魅力の1つではないでしょうか。

【人気】笑顔の仏像 2. 中宮寺の伝如意輪観音

飛鳥寺本尊像の仏師は中国の南朝の出身で、司馬達等(しばたちと)の孫の止利仏師(とりぶっし)と伝えられています。その止利仏師(とりぶっし)による法隆寺金堂の釈迦如来坐像ですが、アーモンド形に見開いた目をして、唇は仰月形(ぎょうげつがた)といわれる不思議な微笑をたたえています。それをアルカイックスマイルといわれています。その表情は、無表情の中で口角を上げ、微笑みを浮かべた表情でありミステリアスな表情のようです。日本語では「古典的微笑」と訳され、古代ギリシャのアルカイク美術の彫像に見られる表情です。広く彫刻されたのは紀元前5世紀中頃から遡って2世紀ほどの間である例が多いようです。
中宮寺の伝如意輪観音もアルカイックスマイルといって、エジプトのスフィンクス、レオナルド・ダ・ヴィンチ作のモナリザと並んで「世界の三つの微笑像」とも呼ばれております。

【人気】笑顔の仏像 3. 観音菩薩

菩薩の代表といえる観音菩薩は、明王像とは違い優しい慈悲を表した表情をしていることが多いです。それは観音経(かんのんぎょう)という経典の中に慈眼視衆生(じげんししゅじょう)とあるように慈悲の眼で衆生を見つめている優しい表情をしています。

「仏像はなぜ笑顔なの?」まとめ

仏像鑑賞にとっても仏像を拝む際は目を見てお顔を見て拝みますので、仏像において良く見られる非常に大事なパーツになっています。
仏像は顔や手が命といっている方もおられるようにその表現は非常に大事になってきます。もちろん他のパーツも大事なのですが、これらのポイントは一番大事になってくるのではないでしょうか。それだけ注目を集めますし、印相(いんそう)を見極めるには手を、さらにお顔には様々なパーツが集まっています。

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list of goods当店の仏像一覧

釈迦如来

釈迦如来

仏教の開祖であり、仏様として唯一実在した人物。様々な教えが実践されているが、その全ての中でお釈迦様が信仰されている。

阿弥陀如来(アミターバ・アミターユス)

阿弥陀如来(アミターバ・アミターユス)

西方の極楽浄土の教主で、密教においては五仏の一尊に数えられる。極楽往生・福徳長寿のご利益があるとされる。

薬師如来(薬師瑠璃光如来)

薬師如来(薬師瑠璃光如来)

薬師如来は古来より病気平癒を主として、現世利益を司る仏様であることから、日本では「お薬師様」として広く親しまれています。

ヴァジュラサットヴァ(金剛薩た)

ヴァジュラサットヴァ(金剛薩た)

菩薩の代表格で、金剛(ダイヤモンド)のように堅固な菩提心を持つと称される。密教の付法相承の第二祖である。

持金剛

持金剛

後期密教では大日如来に代わって金剛薩たが五仏より上位に置かれる持金剛へと発展し、最高の尊格となりました。

文殊菩薩(マンジュシュリー)

文殊菩薩(マンジュシュリー)

仏様の知恵を司る菩薩で、卯年の守り本尊である。知性向上、学業成就などのご利益があるとされる。

観音菩薩(観世音菩薩・観自在菩薩)

観音菩薩(観世音菩薩・観自在菩薩)

慈悲を象徴する菩薩で、衆生を救済するために、様々なお姿に変化する。世界中で人気がある仏様である。

多羅菩薩(ターラ)

多羅菩薩(ターラ)

観音菩薩が衆生を救い尽くせないことのために流した涙から生まれたとされる仏様。チベット仏教圏内では圧倒的な人気があります。

弥勒菩薩(マイトレーヤ)

弥勒菩薩(マイトレーヤ)

弥勒菩薩は未来仏といって、今は私たちの世界にはいないが将来必ず出現する、未来の仏様として厚い信仰を集めています。

不動明王(不動尊・お不動さん)

不動明王(不動尊・お不動さん)

大日如来の化身であり、五大明王の中心尊である。お不動さんの名で親しまれ、根強い信仰がある。

毘沙門天(多聞天)

毘沙門天(多聞天)

四天王の一尊で仏法を守り、独尊として信仰されている。七福神のひとつに数えられ、商売繁盛などのご利益があるとされる。

聖天(歓喜天)

聖天(歓喜天)

多くは象頭人身の姿で表され、除災招福や子授けのご利益があるとされる。聖天さんと呼ばれ厚い信仰を集めている。

インドラ(帝釈天)

インドラ(帝釈天)

帝釈天はバラモン教の神が仏教に取り入れられ、護法神となったものです。初期では梵天と帝釈天は仏教を護る神されてきました。

大黒天(マハーカーラ)

大黒天(マハーカーラ)

元々は破壊の神でしたが、仏教に取り入れられた後、日本では七福神の一尊として加えられ、人気のある福の神となりました。

ミラレパ

ミラレパ

ヨーガ行者・詩人としての名声が高く、現在でも「ミラレパ伝」「十万歌謡」は多くのチベット人に愛読されています。

パドマサンバヴァ(グルリンポチェ)

パドマサンバヴァ(グルリンポチェ)

八世紀に活躍したインドの在家密教行者で、チベットに密教を伝来させた偉大な行者で、今でも厚い信仰を集めています。

せん仏(ツァツァ)

せん仏(ツァツァ)

小さな仏像や塔を掘り込んだ木型や鋳型に粘土を押し入れ、それを天日干しをして乾燥させたものです。

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